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「もう、だいぶようなつたですわ」
「何しろ、わや苦茶だ」
「ねえ。――はやく。――患者ですわ」
練吉は小学校時分のことを思ひ出したのかふいにをかしさうに笑ひ声を立てた。
房一は苦笑した。
と、云つた。
後で馬がいないと云ふので騒ぎだつた。
「それで、――どうかね?」
だが、やつぱり戻らないで、しきりとこつちを見ながら行く。
と、房一はほつとした面持になつて云つた。
私は朝と夕方と真夜中に入浴する。朝、ぬるいうちに私がはいり、そのあと熱くして家族がはいる。それをほッとくと、夕方、私には手頃のぬるさとなっている。
「チブスじゃないです。医者は何とか言っていたですが、まあ看病疲れですな。」